Sunday, October 25, 2009

V-Rock Festival : Report



Source v-rockfes.com
credits to kumo
昨日に引き続き、2日目もヴィジュアル・アプローチが個性的なアーティスト達が続々と登場。オープニング・アクトのHANGRY&ANGRYのゴ スロリ・ファッション然り、Loveless(北出菜奈)が歌うアニメの主題歌然り。それらが今の日本文化を象徴するものだとすれば、逆に古来より生き続 ける和のテイストをふんだんに取り入れてるバンドがKagrra,である。本編のトップを勤めた彼らは、衣装だけでなく今回の演奏曲の
ほとんどに琴を用いて音楽でも西洋文化と日本文化を見事なまでに融合させ、独自の音楽スタイルを提示した。
最先端ファッションのリーダーである土屋アンナは身重にもかかわらずステージに小走りで現れ、ヘッドバンギングしたりと手加減一切無し! 彼女の中に貫かれるロック・スピリットを再確認することに。デス声とソリッドな演奏で観客に媚びないステー
ジ ングで存在感を示すSadie、それとは真逆のベクトルで笑顔を絶やさずファンと一緒に楽しい空間を共有する彩冷える、ウサギをモチーフにカラフルでポッ プなステージを披露するかと思いきやギター・サウンドはエッジが効いていたりと一筋縄ではいかないLM.C、歌メロが心に響くヴィドール、バンド名どおり にどこかしらクラシック音楽の要素が感じられる摩天楼オペラ、歌詞以外は一言も言葉を発することなく狂気
に満ちた痛々しい世界観を体現したメリー…今、音楽シーンで注目されてる彼らの、キラキラした個性が咲き乱れた。音楽キャリアは一つ上の世代、CASCADEの相変わらずオシャレでぶっとんだ演奏も、INORANの歌とMCも、キャリアを積んでさらにグレードアップ!
 さらに上の元祖・ヴィジュアル系ともいえる高見沢俊彦は多くのギタリストを従えて(笑)登場、ウン十年変わらぬハイトーン・ヴォイスと王子の姿に度肝を抜かれた人もいたはず。
フィ ンランドから来日したNEGATIVEも登場したメイン・ステージのトリを飾ったのは、最新シングルが初登場2位を記録したthe GazettE。会場を埋め尽くすファンとの一体感はまるでライヴハウスのよう。ノリにのってる彼らの計り知れないパワーを思い知らされた。
ま た、ブースを挟んだ別のステージで行われたVersaillesのライヴ、実はJasmine Youの急逝後、初のステージだった。”今日が俺たちの正式なメジャー・デビュー・ライヴになります。<中略>きっとJasumin Youも天国で喜んでるんじゃないかな”と語るヴォーカルのKAMIJO。6月に念願のメジャー・デビューを果たし5人で立つはずだった渋谷 C.C.Lemonホールの公演が叶わぬ夢となってしまった今、”V-ROCK FESTIVAL '09”に参加するか、相当な迷ったときく。悩んだ結果、参加の意思を貫いた彼ら。複雑な想いはステージに立った瞬間、少しだけ和らいだのだろう…。彼ら を見守るファンの視線、声援がいつもより、やわらかく温かく感じられた。
素晴らしい演奏、心を揺さぶる瞬間のきらめき。多くのドラマを産み落とした”V-ROCK FESTIVAL'09”は日本の音楽シーン、いや、世界の音楽シーンの歴史に深く刻まれたはずだ。もちろん、そこに参加した全ての人達の心の中にも。
(増渕公子)

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